AIにExcelの数式を頼むなら、列の意味と期待結果をセットで渡します。実データは渡さず、5行ほどの架空データで合計が手計算と合うかを確かめてから本番の表に移します。
| 日付 | 部門 | 金額 |
|---|---|---|
| 11月1日 | 営業 | 2,000円 |
| 11月2日 | 営業 | 3,500円 |
| 11月2日 | 制作 | 1,000円 |
| 12月1日 | 営業 | 4,000円 |
架空の売上表と期待値を用意
A列に日付、B列に部門、C列に金額。11月1日の営業2,000円、11月2日の営業3,500円、11月2日の制作1,000円、12月1日の営業4,000円を入れます。「11月の営業部門の合計は5,500円」と手計算の答えを先に書きます。
5,500円になるはずなのに0円になるのはなぜか
集計条件の表記が同じように見えても、Excelが中身を同じ形式で扱っているとは限りません。たとえば文字として取り込んだ「11/2」と日付として入力した11月2日は、見た目が似ていても日付範囲の比較で同じ結果になるとは限りません。A列の日付とE1を一つずつ選び、日付として扱われているかを確認します。部門名の末尾に空白がある場合も、集計条件から外れる原因になります。
日付の下限と上限を分ける
E1に対象月の初日、F1に部門名を入れた例です。条件は月初以上かつ翌月初日未満にします。月末の日付に時刻が混ざっていても、翌月初日との境界で判定できます。
=SUMIFS(C2:C100,A2:A100,">="&E1,A2:A100,"<"&EDATE(E1,1),B2:B100,F1)
月末を「以下」で書くと見逃す行がある
11月30日の午後に登録した売上は、セルが日付だけを表示していても時刻を内部に保持している場合があります。11月30日の午前0時を上限として「以下」で比較すると、午後の売上が落ちます。「翌月1日の午前0時より前」を条件にする設計なら、その日の時刻を含めて集計できます。月末日の23時59分を手で足す必要もありません。
空欄・文字列・マイナスを点検
金額の入力漏れ、日付に見える文字列、返品を表す負数を一行ずつ加え、期待値を修正してから照合します。参照範囲の行数はすべてそろえます。計算結果が0の場合、対象なしと入力形式の不一致を切り分けて確認します。
四つの行でテストしてから本番に移す
架空の売上表に、11月30日18時の営業500円を足すと6,000円。12月1日0時の営業を足しても11月分は変わりません。11月15日の営業の返品をマイナス300円として足せば5,700円です。最後に対象部門を制作へ変更し、元の制作1,000円だけが残ることを確認します。条件を一つずつ変えると、数式のどの部分に誤りがあるかが見つけやすくなります。
AIに渡す指示文
「Excel向け。A列は日付、B列は部門、C列は数値。E1の月とF1の部門に一致する合計を求める。数式、前提、検証ケースを出す。架空例では答えは5500」。列を追加したときは条件範囲と集計範囲を再確認します。
毎月使う表なら入力と集計の範囲を揃える
例の数式は100行目までを参照します。101行目に入力して数字が変わらないときは、AIの計算式そのものより参照範囲が原因です。行が増える表では、Excelのテーブルとして管理する方法もあります。どちらの方法でも、合計の範囲と日付・部門の範囲を同じ行数にし、追加行が集計に反映されるテストを一度行います。
出典・確認先
資料確認日:2026年11月3日
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